健康診断の検便でひっかかって受診した話
昨年の夏の健康診断で検便(便潜血)にひっかかりました。
正直なところ少し焦りますね。「えっ!?癌か!?」って。
普段、大腸癌やら下血やらの患者さんの看護をしていて、「会社の健康診断でひっかかってわかりました。」っていう人も多く、身近すぎてまさか自分がひっかかると思いもしませんでいた。たぶん、みんなそうですよね。
ただ、便潜血の検査は便の中に混じっている微量の血液を検知する検査のため、血液が混じっている以上、なんらかの病気やできものが考えられますが、便潜血が陽性だったからといって=癌っていうわけではありません。自分では気づかなかった小さな肛門周囲の痔核の可能性もあります。
とにかく、癌なら早く対応したいし、一番は癌でないことを否定したい!と思い、すぐに近くの総合病院へ受診の依頼をしました。
流れ的には、便潜血陽性の通知来る→病院へ電話し便潜血ひっかかったので受診したいと伝える→受診予約する→受診する→大腸内視鏡の予約→大腸内視鏡実施。
こんな感じですね。
最初に受診したときに、医師が「まぁ、若いし、とりあえずカメラで検査してみましょうね。」と言いながら開いていた電子カルテの画面に「大腸K(K=癌)」と記載されていたときにはドキッとしました。
その後、日を改めて大腸内視鏡の検査を受けます。
前日の夕食後は絶食。お茶・お水はOK。眠前に指定された下剤を内服します。
最初の受診の時に詳しくは説明されますが、前日は消化の良い食事(肉や繊維質の多い野菜、きのこ類などは避ける)を摂り、ごはんも柔らかめが良いと思います◎
検査当日は病院にもよりますが、2リットル程度の下剤を内服します。いつも患者さんに対して「ちょっとしんどいですが頑張ってくださいね。」なんて軽々しく声をかけていましたが、実際結構しんどい。この経験以降、患者さんへの声かけを気をつけるようになりました・・・。僕が検査した日には同時に3〜4人くらいの人が検査を受けていて、同じように下剤を飲み進み、便が薄黄色の水のような状態になった人から検査を受けていきました。
いよいよ大腸内視鏡をする訳ですが、これもちょっとしんどいです。
大腸カメラは肛門から入り、直腸→S状結腸→下行結腸→横行結腸→上行結腸と大腸を逆流していきますが、それぞれのカーブの部分を通るときがなかなか痛い。ついつい力が入ってしまうのですが、力はなるべく抜いていた方がスムーズに通過していく印象でした。
もちろん意識はしっかりしていますので、カメラの映像を見ながら、医師が説明をしてくれます。幸いなことに痔核も腫瘍的なものもまったく見当たりませんでした。
(じゃあ、なんで検便ひっかかってん!!)って感じですが。
この後、回復室で10〜15分程度横になって休み。医師から説明を受け釈放されます(笑
ざっくりと、僕が大腸内視鏡を受けた時の話はこんな感じです。
検査を受けるまではやっぱり「もし癌だったら。」という気持ちがつきまとい、何をしていてもどこかすっきりしません。医師から病変はなかったと説明を受けた時は本当にホッとしました。でも、それと同時に、逆にもし何かしらの病変が見つかっていたら・・・。僕が今受け持ちをしている患者さんは皆そんな経験をされている訳で、どんな気持ちだったんだろうと、なんとも言えない気持ちになりました。
実際に検便にひっかかって検査をした一人として、また看護師としても、もし、検便で引っかかって、検査を躊躇されている人がいれば、なるべく早く受診することをおすすめします。小さなポリープであれば内視鏡でとってしまうこともできるし、そのままにしておいても良いことは一つもありません。
もうすぐ、今年の検便の結果が返ってきます。なにもありませんようにー。
自宅で検査できるキットも売ってますね。
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